北海道といえば、豊かな自然と共に新鮮な海の幸が楽しめることで知られています。
中でも、カニは北海道を代表する冬の味覚のひとつ。北海道産のカニは身が締まって甘味が強く、北海道外からも観光客が訪れるほどの人気です。
しかし、北海道で楽しめるカニは種類も多く、それぞれに旬が異なります。そこで今回は、季節ごとのカニの種類とその旬の時期を詳しく紹介します。
カニの種類と特徴
北海道では主に以下の4種類のカニが獲れ、それぞれ独自の風味と食感を持っています。
ズワイガニ
ズワイガニは細長い脚が特徴で、甘みが強く身が繊細で柔らかいのが魅力です。
「越前ガニ」「松葉ガニ」とも呼ばれ、主に冬が旬となります。
刺身やしゃぶしゃぶ、カニ鍋など多彩な料理に使用され、特にその甘味が楽しめるカニです。
タラバガニ
タラバガニは「カニの王様」とも称される豪快な大きさが特徴です。
実際はカニではなくヤドカリの仲間ですが、北海道ではその肉厚な身が人気です。
焼きガニやカニステーキとしてもよく食べられ、ボリューム感のある味わいが特徴です。
毛ガニ
毛ガニは体が小さいですが、繊細で甘味のある身と濃厚なカニ味噌が特徴です。
カニ味噌と共にいただくとその美味しさが増し、特に冬の寒い時期に最高の風味を楽しむことができます。
花咲ガニ
花咲ガニは、鮮やかな赤い殻と、濃厚で少し癖のある風味が特徴です。
道東の根室周辺で獲れることが多く、他のカニに比べると珍しい存在です。
特に花咲ガニは短い夏の間が旬となり、肉質が締まって濃厚な味わいが楽しめます。
季節ごとのカニの旬とおすすめの時期
北海道では四季を通じて様々なカニを味わうことができます。それぞれの旬の時期とおすすめのカニを以下にまとめます。
春の旬(ズワイガニ)
旬の時期:3月〜4月
春にはズワイガニが旬を迎えます。ズワイガニは冬が一般的に美味しい時期ですが、北海道では3月から4月にかけて獲れたズワイガニも絶品です。
残り少ない冬の寒さを感じながら、鍋料理や刺身として楽しむのが人気です。
夏の旬(花咲ガニ)
旬の時期:6月〜8月
花咲ガニは北海道でも限られた地域、特に根室周辺で獲れる珍しいカニです。
夏が旬であり、6月から8月にかけてその風味が最も濃厚になります。
身がしっかりとしており、少し癖のある濃厚な味わいが特徴です。塩ゆでや焼きガニとして食べるのがおすすめです。
秋・冬の旬(タラバガニ・毛ガニ)
タラバガニの旬の時期:11月〜2月
毛ガニの旬の時期:11月〜3月
秋から冬にかけては、北海道のカニのベストシーズンといえます。
タラバガニは11月から2月にかけて旬を迎え、カニ鍋や焼きガニとしての人気が高いです。
豪快な身がたっぷり詰まっており、食べ応えも抜群です。
一方、毛ガニは11月から3月が旬で、冬の寒さが増すにつれその甘味とカニ味噌の濃厚さが増します。
毛ガニのカニ味噌は特に美味とされており、濃厚なカニ味噌を楽しむために蒸し焼きや甲羅焼きにして食べるのが人気です。
北海道でカニを楽しめる地域と名所
北海道には各地にカニ料理が堪能できる名所が存在します。以下は、特におすすめの地域です。
- 札幌
札幌市内には観光客向けにカニ料理専門店が多く、様々なカニ料理を楽しめます。新鮮なカニを直接選んで調理してもらえる店舗もあり、観光と共にカニ料理を楽しむことができます。 - 小樽
小樽は海沿いの街で、新鮮な海の幸が豊富です。特に小樽運河周辺では、獲れたてのカニが味わえる飲食店が点在し、観光地としても人気です。 - 根室
根室は花咲ガニの名産地で、夏になると花咲ガニの季節が訪れます。道の駅や地元の市場では新鮮な花咲ガニが販売されており、ゆでたてをその場で味わうこともできます。 - 稚内
稚内はズワイガニやタラバガニが多く獲れるエリアで、特に冬場は新鮮なタラバガニが楽しめます。寒い地域ならではの新鮮な味わいを求めて、多くの観光客が訪れます。
まとめ:最高のカニを味わうタイミング
北海道のカニは種類によって旬が異なるため、1年を通して様々なカニを楽しむことができます。春のズワイガニ、夏の花咲ガニ、秋・冬のタラバガニと毛ガニといったように、それぞれのカニの旬を知っておくことで、最高のタイミングで美味しいカニを味わえます。旅行の時期や好みの味に合わせて、ぜひ北海道のカニ料理を堪能してください。